はじめに:子育ては「いつか終わる」
子育てに携われる時間、実はあなたもちゃんと意識していますか?
「子育ては一生続く」と考えがちですが、実際に子どもとじっくり関われる時間は、思っていたよりずっと限られているんです。
赤ちゃんの頃は24時間一緒に過ごせても、子どもが小学校に上がる頃には家で過ごす時間はぐっと減り、中学生や高校生になると、親との接点はさらに薄れていきます。
ふと気づけば、「あれ? もう手がかからなくなったな…」なんて、後悔の念がよぎるものです。
子どもと過ごす時間の有限性
実際に、どれくらいの時間を子どもと一緒に過ごせるのか、数字で見てみましょう。
総務省の「社会生活基本調査」(2021年)によると、6歳未満の子どもを持つ親の1日の育児時間は、
- 母親:7時間30分
- 父親:1時間25分
となっています。これを年間に換算すると、
- 母親:約2,738時間(約114日)
- 父親:約517時間(約21日)
となります。
さらに、子どもが0歳から18歳になるまでの合計では、
【父親】幼児期:3,625時間、学童・思春期:2,190時間、合計:約5,815時間(約242日=約8か月)
【母親】幼児期:19,187時間、学童・思春期:13,140時間、合計:約32,327時間(約1,347日=約3年8か月)
という大きな差が生まれるのです。つまり、何も意識しなければ父親は子どもと過ごす時間がわずか8か月分にしかならない可能性も…。
父親の育児参加と「イクメン」への想い
よく耳にする「イクメン」という言葉。
しかし、正直に言えば、自分の子どもを育てるのは当たり前のことなのに、わざわざ「イクメン」と呼ばれるのには、どこか違和感すら感じます。
現実には、父親が育児に参加するのは「偉い」と言われがちで、その結果として父親の育児時間が短くなってしまっている現状もあります。
もちろん、私自身も、毎日のちょっとした時間でも子どもに寄り添うことで、父親としての存在感をしっかりとアピールできればと思っています。
子どもと過ごせる時間を増やすには?
では、どうすれば子どもと過ごす大切な時間を増やせるのでしょうか?
大きな変革は必要なく、日々の小さな積み重ねが実は非常に重要です。
ここでは、私が実践している具体的な方法をご紹介します。
実は、私自身もまだ一歳児の子どもと日々の小さな積み重ねを大切にしています。
例えば、毎朝は子どもの朝食の補助を欠かしません。ゆっくりと一緒に食卓を囲むそのひとときは、忙しい日常の中でもほっと一息つける大切な時間です。
帰宅後は、できる限りおむつ替えを担当。子どもの笑顔や、時折見せる「おむつ替えタイムの小さなやりとり」にも心が温まります。
また、晩御飯の補助も積極的にやっており、一緒に食べながら「今日の出来事」を話し合ったり、家族でゆっくりとした時間を過ごすように心がけています。
入浴後は着替えのサポート、そして寝かしつけも私の担当。寝かしつけ時には、子どもとの会話はそこまで盛り上がらないけれど、「今日何した?」とか、私自身の昼職の愚痴を軽く雑談することも。そんな何気ない会話が、子どもにとっては「いつもあなたがそばにいてくれる」という安心感につながっているのだと思います。
このような毎日の小さな積み重ねが、18年間で大きな差となり、子どもとの関係を深める大切な要素になるのです。
1日たった10分の積み重ねでも、18年間続けば1,095時間(約45日)もの差になりますよね。
毎日の習慣づくり
- 朝は必ず一緒に朝食をとる。たった10分でも、子どもとの絆は深まります。
- 帰宅後はできる限り自分が担当し、おむつ替えやお迎えを行う。
- 晩御飯の補助をしながら、家族で一日の出来事を共有する。
- 入浴後は着替えのサポート、そして寝かしつけの際に、短い雑談や軽い相談を交える。この会話が、子どもにとっては「今日も一緒に過ごしてくれた」という実感につながります。
育児時間の「見える化」
自分が実際にどれだけ子育てに関わっているのか、スマホのメモや専用のアプリで記録してみましょう。夫婦で記録をシェアすれば、お互いにどれだけ子どもと接しているかが明確になり、より一層意識が高まります。
育休の活用
私は育休を取得しました。実は、理想としては生後0ヶ月〜3ヶ月、特に夜泣きが激しい期間を通してしっかり子育てに専念したかったのですが、会社の都合により、生後2ヶ月〜3ヶ月という短期間での取得となりました。
それでも、短い間でも子どもと向き合う時間はとても貴重で、子どもの成長や変化を間近で感じることができました。
まとめ:限られた時間を大切に
数字で見ると、子どもと一緒に過ごせる時間は、思っている以上に限られています。
特に、何も意識しなければ父親の場合、子どもと過ごす時間はたった8か月分にもなりかねません。
しかし、毎日のちょっとした積み重ねが、将来的に大きな差を生むのです。
今日、朝食の補助やおむつ替え、晩御飯のサポート、入浴後の着替え、そして寝かしつけの雑談。
これらの一つ一つの行動が、子どもにとってのかけがえのない思い出となり、親子の絆をより深いものにしていきます。
「気づいたら子どもが大きくなっていた…」と後悔しないために、今できることから少しずつ、意識して育児に携わっていきましょう。
あなたは、今日どんな小さな時間を子どもと共有しましたか?
少しの努力が、将来の大きな笑顔につながると信じています。
おわりに
子育ての現場は、決して楽なものではありません。でも、日々の小さな努力と、子どもとの何気ない会話の積み重ねこそが、本当の宝物だと思います。
「パッパ」と呼ばれたあの一瞬の感動を忘れず、これからも大切な時間を大事にしていきたい。
このブログが、同じように奮闘する親御さんたちの励みとなり、少しでも育児のヒントになれば幸いです。
今日も一緒に、子どもと過ごす大切な時間を積み重ねていきましょう!