はじめに

こんにちは、ワタナベです。

最近SNSでも「子どもは贅沢品だ」なんて言葉を見かけるようになりました。

確かに、出産費用・保育料・大学費用といった“ゼロが多い数字”を目にすると、不安になるのも無理はありません。

でも実際は、「合計額」で見るから遠く感じるだけなんです。

教育資金は“月いくらかかるか”で考えると、ずっと現実的に見えてきます。

この記事では、

✅ 出産期〜大学卒業までにかかる教育費をすべて月換算

✅ 我が家(2歳&0歳姉妹)のリアル支出

✅ 無理なく教育資金を準備する3つの方法

をまとめました。

この記事を読み終える頃には、教育費の「全体像」がはっきり見えてくるはずです。

出産期(妊娠〜出産)|平均55〜60万円、我が家は65万円

「出産費用=50万円前後」といわれることが多いですが、

実際はもっと細かく分かれます。

項目

全国平均

我が家の実例

月換算

(妊娠10か月)

妊婦健診

約5万円(補助あり)

自費約1万円(母子手帳発行前)

約1,000円

出産費用

約45万円

長女:補助内/次女:個室利用+5万円

約5万円

ベビー用品

約10万円

チャイルドシート9万円+哺乳瓶等3万円

約1.2万円

合計

約55〜60万円

約65万円前後

💬 ワタナベ家メモ

出産育児一時金(50万円)でカバーできたものの、個室代・備品購入などで最終的に実費5万円ほど発生しました。

チャイルドシートなど安全面の投資は惜しまず行いました。

0〜2歳(乳幼児期)|「細かい出費」が積み重なる時期

おむつ、ミルク、衣類、ケア用品…

この時期は小さな出費が積み重なって月2〜3万円ほどに。

項目

平均(月額)

我が家の実例(自宅保育)

保育料

約0〜3万円

0円(妻が在宅保育)

おむつ・おしり拭き

約8,000〜12,000円

約6,000〜9,000円(パンパース)

ミルク・離乳食

約5,000〜8,000円

約5,000〜8,000円(次女ミルク)

医療費

約0〜2,000円

0円(助成制度で無料)

衣類・日用品

約4,000〜8,000円

約3,000〜5,000円(西松屋+UNIQLO)

おもちゃ・絵本

約1,000〜3,000円

約1,000円(100均・手作り・親族からのプレゼント)

合計

約2〜3.5万円

約1.5〜2万円

我が家の地域では「自宅保育補助金(月2万円)」が支給されています。

家庭保育給付金在宅育児支援金など、自治体によって制度名・金額が異なるため要チェック!

👕 節約のコツ

  • 西松屋・バースデイ・ユニクロで“まとめ買い+セール狙い”

  • 抵抗がなければお下がりや中古品も◎

💡お金をかけるより、“親がどれだけ関わるか”の方が、よほど子どもの笑顔につながる時期です。あまりにも姉のお下がりばかりで申し訳ないので、最近ロンパース他アウター新調しました。

3〜5歳(幼稚園・保育園期)|“無償化”でも実費は必要

3歳から始まる「幼児教育・保育の無償化」。

ただし、給食費・教材費・園バス代などは自己負担です。

項目

公立園

私立幼稚園

保育料

無償(上限25,700円)

無償(上限25,700円)

給食費

約5,000〜7,000円

約5,000〜8,000円

教材・行事費

約2,000〜3,000円

約3,000〜5,000円

バス代

〜3,000円

約3,000〜5,000円

制服・グッズ(年平均)

約10,000〜30,000円

約20,000〜30,000円

月合計

約1〜2万円

約1.5〜2.5万円

月額目安(全国平均)

💬 習いごとを始める家庭も多く、月5,000〜15,000円ほど上乗せになる傾向があります。

初年度は“まとまった出費”が発生

入園時は、制服・スモック・バッグ・お弁当グッズなど、

一時的に2〜3万円前後の出費があるのが一般的。

中古制服やメルカリ出品を活用すれば、節約できないこともないです。

小学校(6年間)

項目

公立

私立

授業料・教材費

約7,000円

約40,000円

給食費

約4,500円

約5,000円

学用品・PTA費

約2,000円

約5,000円

習いごと・塾代

約10,000〜20,000円

約20,000〜30,000円

合計(月平均)

約25,000〜35,000円

約70,000〜80,000円

💡 授業料は無料でも、習いごと費がメイン負担

共働き世帯では放課後クラブや学童費も発生します。

中学校(3年間)

項目

公立

私立

授業料・教材費

約15,000円

約35,000円

部活・通学費

約5,000〜10,000円

約10,000円

給食・昼食代

約4,500円

約5,000円

塾代

約15,000〜30,000円

約30,000〜40,000円

合計(月平均)

約40,000〜60,000円

約80,000〜100,000円

🎯 高校受験に向けた塾代が急増。

制服・部活・遠征費なども加わり、支出が一気に上昇します。

高校(3年間)

項目

公立

私立

授業料・教材費

約15,000円

約30,000円

通学・部活費

約10,000円

約10,000円

塾・予備校

約20,000〜40,000円

約30,000〜60,000円

雑費・昼食費

約5,000円

約5,000円

合計(月平均)

約50,000〜70,000円

約80,000〜100,000円

💬 高校は「スマホ・交通費・塾代」がトリプルで上がる時期。

教育費の第2の山場といわれます。

大学(4年間)

区分

国公立

私立文系

私立理系

授業料・施設費

約55,000円

約90,000円

約110,000円

通学・家賃・生活費

約60,000円

約80,000円

約90,000円

教材・交通費

約10,000円

約10,000円

約10,000円

合計(月平均)

約13万円

約17万円

約20万円

💡 一人暮らしなら生活費だけで月6〜8万円

「大学初年度100万円の壁」と呼ばれる理由がここにあります。

教育費を“月額ベース”で俯瞰する

学年区分

公立

私立

小学校

約3万円

約7万円

中学校

約5万円

約9万円

高校

約6万円

約9万円

大学

約13万円(国公立)

約17〜20万円

平均(月額)

約6〜7万円

約10万円前後

📈 教育費のピークと波

教育費は「中学〜大学」で急上昇します。

小学校 → 中学校 → 高校 → 大学

  3万→5万→6万→13万(公立)

  7万→9万→9万→17万(私立)

ここをどう平準化して備えるかがカギです。

教育資金の“3本柱”で備える

  1. 児童手当を全額貯金・投資

    • 0〜15歳までで約156万円

    • つみたてNISAや学資保険に回すと効率的

  2. 小学生時代は“貯めどき”

    • 教育費がまだ軽い時期に、ボーナス貯金を教育口座へ

    • 「年間20万円×6年=120万円」で大きな備えに

  3. 高校〜大学は“使いどき”+“支援活用”

    • 給付型奨学金、授業料減免制度を併用

    • 教育ローンは無理なく計画的に

💬 「積み立て+運用+給付制度」をうまく組み合わせることで、

月5万円ペースの積立でも大学進学時に1,000万円近く準備できます。

まとめ|教育費は“月で見る”と怖くない

  • 出産期〜大学卒業までの総額は約1,000〜1,200万円(公立)

  • 月換算で約5〜6万円を積み立てれば現実的に到達可能

  • 幼児期〜小学生期が「貯めどき」、中学以降が「使いどき」

子どもは決して“贅沢品”ではありません。

ただ、将来に向けて“計画的に備える存在”です。

毎月の出費を見直して、

少しずつ「未来への投資」を積み上げていきましょう。

その積み重ねこそが、親としての安心と、子どもの自由につながります。

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