はじめに
子どもの教育費は、幼稚園から大学までで1,000万円以上必要になるといわれています。
「銀行に預けておくだけでいいのかな?」と不安に思う親御さんも多いはず。
最近は、新NISAを活用して長期投資で教育費を準備する家庭が増えています。
そこで本記事では、教育費の準備におすすめのネット証券3社を比較し、
さらに筆者(ワタナベ)が実際に選んで投資している口座と運用方法を紹介します。
教育費はいくら必要?
文部科学省「子供の学習費調査」や日本政策金融公庫のデータによると、教育費は進路によって大きく差があります。
学校区分 |
公立 |
私立 |
---|---|---|
幼稚園(3年) |
約70万円 |
約150万円 |
小学校(6年) |
約193万円 |
約960万円 |
中学校(3年) |
約146万円 |
約420万円 |
高校(3年) |
約138万円 |
約290万円 |
大学(4年) |
約250万円 |
約540〜700万円 |
👉 公立コースでも合計約700万円、私立コースだと2,000万円以上かかるケースも。
「預金だけで準備するのは厳しい」と感じる数字ですよね。
なぜ証券口座が必要なのか?
日本の銀行金利は年0.001%ほど。
100万円を預けても1年間で利息はわずか10円程度です。
一方で、新NISAを活用してインデックス投資をすれば、年3〜5%のリターンを狙えます。
長期で運用すれば「預金 vs 投資」で大きな差になるのは明らかです。
新NISAの仕組みをかんたんに解説
2024年から始まった新NISAは、投資初心者にとっても使いやすくなりました。
旧NISAとの違い
-
制度が一本化され、シンプルに
-
非課税期間は無期限
-
年間最大360万円まで投資可能
👉 ずっと非課税で投資できるようになったのは大きな進化です。
新NISAの2つの投資枠
投資枠 |
年間上限 |
投資対象 |
教育費との相性 |
---|---|---|---|
つみたて投資枠 |
120万円 |
金融庁が厳選した低コスト投資信託 |
✅ 教育費に最適。分散&長期運用しやすい |
成長投資枠 |
240万円 |
個別株・ETF・投資信託など幅広い |
◯ 投資先次第で教育費にも使えるが、選び方に注意 |
👉 成長投資枠は「投資先の選択肢が広い」のが特徴です。
インデックス投資信託を選べば教育費にも使えますが、個別株中心だとリスクが大きくなるため、用途に合わせた使い分けが必要です
非課税メリットを数字で見る
通常、100万円投資して20万円の利益が出れば約20%(4万円)が課税されます。
しかしNISAなら非課税、丸ごと20万円が手元に残るのです。
👉 長期で積み立てるほど、この差が大きく効いてきます。
人気ネット証券3社の比較
証券会社 |
特徴 |
積立ポイント還元 |
強み |
---|---|---|---|
SBI証券 |
国内最大級の商品数、米国株・ETFに強い |
最大5%(三井住友カード) |
投資の幅を広げたい人 |
楽天証券 |
楽天経済圏と相性◎、アプリが使いやすい |
1%(楽天カード) |
楽天ユーザーに最適 |
三菱UFJ eスマート証券 |
MUFGグループの安心感、au経済圏とも連携 |
1%(au PAYカード) |
auユーザーや安定志向に |
① SBI証券
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口座数・商品数ともに業界トップ
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米国株やETFのラインナップが豊富
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三井住友カード積立で最大5%還元
👉 幅広い投資をしたい人におすすめ
② 楽天証券
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投資信託2,600本以上、初心者向けに使いやすいアプリ
-
楽天カード積立で1%還元、毎月5万円まで対応
-
楽天銀行・楽天市場との連携で家計管理がしやすい
👉 楽天経済圏を活用している家庭に最適
③ 三菱UFJ eスマート証券
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三菱UFJフィナンシャル・グループの安心感
-
au PAYカード積立で1%還元
-
投資信託は1,600本と少なめだが主要ファンドはカバー
👉 auユーザーや銀行系を使いたい人におすすめ
教育費シミュレーション:積立額別に比較
毎月の積立額によって最終的にどのくらい差が出るのか、シミュレーションしてみました。
-
積立期間:18年間(0歳〜18歳)
-
預金:年0.001%
-
投資:年5%
毎月の積立額 |
預金 |
投資 |
差額 |
---|---|---|---|
2万円 |
約432万円 |
約697万円 |
約265万円 |
4万円 |
約864万円 |
約1,394万円 |
約530万円 |
6万円 |
約1,296万円 |
約2,091万円 |
約795万円 |
👉 預金だけでは「積み立てた金額=そのまま」。
投資なら数百万円単位で差が生まれます。
筆者の実例:楽天証券で教育費を積立中
筆者ワタナベは2019年頃から投資を始めました。
当時は「SBI証券か楽天証券の2択」でしたが、
楽天市場を普段から使っていたため 楽天証券で口座開設。
現在の投資内容
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証券口座:楽天証券
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投資商品:楽天・S&P500インデックス・ファンド
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投資額:つみたて投資枠2万円+成長投資枠2万円 → 合計4万円/月
楽天証券を選んでよかった点
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楽天カード積立でポイントが毎月貯まる → 再投資で複利効果UP
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楽天銀行・楽天市場との連携で「教育費管理」がしやすい
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S&P500にまとめることで、シンプルに長期成長を狙える
よくある質問(Q&A)
Q1. 教育費を投資で準備するのは危なくない?
A. 短期で使うお金は預金、長期で必要なお金は投資に回すのが安心です。教育費は10年以上先に必要になる資金が多いので、NISAでの積立が有効です。
Q2. 子どもが小さいうちからNISAを始めた方がいい?
A. 早く始めるほど複利効果が大きいです。「思い立った時がベストタイミング」と考えてOKです。
Q3. 教育費におすすめの商品は?
A. 低コストのインデックスファンドです。筆者は「楽天・S&P500インデックス・ファンド」を利用しています。
Q4. 必要になったら途中で引き出せる?
A. 可能です。ただし相場が下落している時に売却すると損失になる可能性があるので、直近で必要なお金は預金で確保しておきましょう。
まとめ
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教育費は700万〜2,000万円以上かかる
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預金だけでは厳しいので、新NISAを活用して投資で効率的に準備
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証券口座は SBI証券・楽天証券・三菱UFJ eスマート証券 が人気
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筆者は 楽天証券+楽天・S&P500で月4万円積立中
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教育費は「短期は預金、長期は投資」の二刀流で備えるのが安心
👉 まずは証券口座を開設し、教育費シミュレーションを自分の家庭でも試してみてください。