はじめに

「赤ちゃんって、いつになったら寝返りをするんだろう?」 「今の月齢だと、他の子は何ができているのかな?」

初めての子育ては、楽しみな反面、分からないことだらけで不安になってしまうことも多いですよね。特に、SNSなどで同じ月齢の子が自分のお子さんより先に進んでいるのを見ると、どうしても焦ってしまうものです。

筆者の家庭でも、長女と次女で成長のスピードが驚くほど違いました。 次女は生後4ヶ月で早々に寝返りを成功させて私たち夫婦を驚かせた一方、長女が寝返りをしたのは5ヶ月と2週目に入ってから。「姉妹でもこんなに違うのか!」と、赤ちゃんの成長には大きな「個人差」があることを肌で感じました。

この記事では、こども家庭庁の調査データや筆者の実体験をもとに、0歳から1歳までの赤ちゃんの成長目安を月齢別に詳しく解説します。

「いつ、何ができるようになるのか」という目安だけでなく、その時期にパパやママがやってあげたいこと、注意すべき安全対策まで網羅しました。ぜひ、お子さんの成長を見守る参考にしてください。

(参考:こども家庭庁「乳幼児身体発育調査」

【一覧表】赤ちゃんの月齢別成長スピード早見表

まずは、赤ちゃんの1年間の成長の様子をざっくりと確認しましょう。

もちろんこれはあくまで「目安」です。この通りにいかなくても全く問題ありません。

月齢 主な発達・できること パパ・ママへのアドバイス
0〜1ヶ月 原始反射、1日の大半を寝て過ごす 昼夜の区別がない時期。無理せず休めるときに休んで。
2ヶ月 社会的微笑(あやすと笑う)、追視 話しかけたり、スキンシップを増やしたりしましょう。
3ヶ月 首がすわり始める、ハンドリガード 縦抱っこがしやすくなります。散歩で外気浴もおすすめ。
4ヶ月 首すわり完了、寝返りの練習開始 動きが活発に。転落防止のため目を離さないで。
5ヶ月 寝返り成功、足を持って遊ぶ 離乳食の準備期間。よだれが増えてきます。
6ヶ月 おすわりの練習、離乳食開始 離乳食は「ごっくん期」。椅子や食器の用意を。
7〜8ヶ月 おすわり安定、ずりばい・ハイハイ 好奇心旺盛に。誤飲やコンセントの事故に注意。
9〜10ヶ月 つかまり立ち、後追いが激しくなる 「ダメ」が分かり始める頃。危険なものは片付けて。
11〜12ヶ月 つたい歩き、初めの一歩、言葉の芽生え 1歳の誕生日!手づかみ食べで「自分で食べる」練習を。

0〜3ヶ月:ねんね期|世界に慣れていくはじめの一歩

生まれたばかりの赤ちゃんは、外の世界に適応するために一生懸命です。

パパやママも生活リズムがつかめず大変な時期ですが、日ごとの変化が一番大きい時期でもあります。

0〜1ヶ月:食べて寝るのがお仕事

生まれてすぐの赤ちゃんは、1日のほとんど(16〜20時間ほど)を寝て過ごします。 この時期に見られる特徴的な動きが「原始反射(げんしはんしゃ)」です。

  • モロー反射: 大きな音や光に反応して、ビクッと両手を広げる動き。

  • 把握反射(はあくはんしゃ): 手のひらに指を置くと、ぎゅっと握り返してくれる動き。

これらは生まれつき備わっている反応で、成長とともに自然と消えていきます。「ビクッとするけど大丈夫?」と心配になるかもしれませんが、元気な証拠ですので安心してください。

【わが家の体験談】

筆者の家でも、この時期はとにかく「睡眠不足」との戦いでした。赤ちゃんは昼と夜の区別がついていないため、夜中に何度も起きます。「抱っこしていないと泣く」という背中スイッチにも悩まされましたが、今思うと、あのふにゃふにゃした抱き心地はこの時期だけの宝物です。

2ヶ月:天使の笑顔「社会的微笑」

生後2ヶ月頃になると、少しずつ起きている時間が長くなります。そして、パパやママにとって最高のご褒美が訪れます。それが「社会的微笑(しゃかいてきびしょう)」です。

あやしたり、目が合ったりしたときに「にこっ」と笑ってくれるようになります。また、動くものを目で追う「追視(ついし)」も始まります。

メリー(ベッドの上でくるくる回るおもちゃ)を目で追わせたり、

ガラガラに反応させたりと、おもちゃ遊びの第一歩が始まります。

たくさん話しかけてあげてください。

3ヶ月:首がしっかりしてくる

これまでグラグラだった首に力がつき、「首すわり」へ向けて安定感が出てきます。

また、自分の手をじっと見つめる「ハンドリガード」という行動も始まります。

「これ、自分の手なんだ!」と認識し始めているサインです。

4〜6ヶ月:寝返り・離乳食期|動きと表情が豊かに

首がしっかりすわると、赤ちゃんの視野は一気に広がります。体全体を使った動きが増え、いよいよ食事の練習も始まります。

4ヶ月:寝返りへの挑戦

うつ伏せにすると、腕の力で上半身をグッと持ち上げられるようになります。 そして、多くの赤ちゃんがこの頃から「寝返り」の練習を始めます。体をよじったり、エビ反りになったりしていたら、応援してあげましょう。

【わが家の体験談】

冒頭でも触れましたが、わが家の次女はこの時期(4ヶ月ちょうど)に寝返りを成功させました。「んー!」と唸りながら体をひねり、コロンと転がった瞬間、夫婦で「やったー!」と歓声をあげました。 一方で長女はまだ練習中。「姉妹でもペースが違うんだな」と実感した時期です。

5ヶ月:足を持って遊ぶ・離乳食の気配

仰向けの状態で自分の足をつかみ、口に持っていくポーズが見られます。体が柔らかい赤ちゃん特有の可愛らしい動きです。 また、大人が食事をしている様子をじっと見たり、よだれが増えてきたりしたら、そろそろ離乳食を始めるサインかもしれません。

6ヶ月:おすわりと離乳食スタート

いよいよ離乳食のスタートです。最初は1日1回、お米のおかゆ(10倍がゆ)をスプーン1杯から始めます。 また、支えてあげると少しの間座っていられるようになります。視界が高くなるので、赤ちゃんのご機嫌も良くなることが多いです。

離乳食作りは大変です。

わが家では、当初長女の時は手作りにこだわり、疲れ果ててしまいましたが、

徐々に便利な調理家電やレトルト食品へ移行し、フル活用しました。

次女もその予定です。

ママやパパが笑顔でいることのほうが、手作りすることよりも大切

7〜9ヶ月:はいはい・おすわり期|行動範囲が拡大

自分で移動できる手段を手に入れる時期です。行動範囲が広がる分、事故への注意がより一層必要になります。

7〜8ヶ月:ずりばい・ハイハイ

おすわりが安定して両手が使えるようになります。 そして、「ずりばい(お腹を床につけたまま進む)」や「ハイハイ(四つん這い)」が始まります。欲しいおもちゃの場所まで自分で移動できるのが嬉しいようで、部屋中を探検し始めます。

お部屋の安全対策

  • コンセント: なめたり指を突っ込んだりしないよう、カバーをつけましょう。

  • 床のもの: 小さなゴミやボタン電池などを拾って口に入れてしまう「誤飲」が一番怖い時期です。床には極力物を置かないようにしましょう。

9ヶ月:後追いと人見知り

「パパやママがいなくなると不安!」という感情が育ち、トイレに行くだけで泣いて追いかけてくる「後追い」が始まります。 また、知らない人を見て泣き出す「人見知り」も激しくなります。これらは、特定の大人との愛着関係(信頼関係)がしっかり育っている証拠です。大変ですが、成長の証と受け止めましょう。

【わが家の体験談】

長女はこの時期、棚という棚をすべて開けて中身を出すのがブームでした。気づけば部屋中が散乱…なんてことも日常茶飯事。「チャイルドロック」を導入して、開けられたくない扉をガードしました。

10〜12ヶ月:たっち・あんよ期|いよいよ1歳へ

つかまり立ちから、記念すべき「最初の一歩」へ。言葉の理解も進み、意思疎通ができる楽しさが増えてきます。

10ヶ月:つかまり立ち・伝い歩き

テーブルやソファにつかまって立ち上がるようになります。そこからカニさんのように横に移動する「伝い歩き」も始まります。 視線が大人の腰くらいまで高くなるので、テーブルの上の熱い飲み物やハサミなどには十分注意してください。

11ヶ月:言葉の芽生えと意思表示

「マンマ」「ワンワン」など、意味のある言葉が少しずつ出始めます。 また、「バイバイ」と手を振ったり、「パチパチ」と拍手をしたり、大人の真似をするのが上手になります。「ちょうだい」と言うとおもちゃを渡してくれるなど、コミュニケーションがとれるようになり、可愛さが倍増します。

12ヶ月(1歳):初めの一歩・手づかみ食べ

ついに1歳のお誕生日! 手放しで数秒立てるようになったり、トコトコと最初の一歩を踏み出したりする子もいます。 食事は1日3回になり、自分で食べたがる「手づかみ食べ」が盛んになります。周りは汚れますが、自分で食べる意欲を育てる大切なプロセスです。新聞紙やビニールシートを敷いて、おおらかな気持ちで見守りましょう。

初めて歩く瞬間は、本当に感動的です。

いつその瞬間が来てもいいように、スマホのカメラはすぐに起動できるようにしておきましょう。

一生の宝物になる動画が撮れるはずです。

【体験談】長女と次女でこんなに違う!成長の個人差

ここで改めて、筆者の家庭で実際にあった「姉妹の成長差」についてお話しさせてください。

冒頭でも触れましたが、寝返りの時期には1ヶ月以上の差がありました。

  • 次女: 生後4ヶ月0日(早め)

  • 長女: 生後5ヶ月半(平均的)

長女は慎重派で、確実にできると思ってから動くタイプ。次女は好奇心旺盛で、とりあえずやってみるタイプ。 このように、同じ親から生まれた姉妹であっても、性格や身体能力の発達スピードは全く違います。

もし今、この記事を読んでいるあなたが「うちの子、まだ〇〇ができない…」と悩んでいるとしたら、声を大にして伝えたいです。 「大丈夫、その子のペースで確実に成長しています!」

健診などで医師から特に指摘がなければ、遅い・早いは単なる「個性」です。焦る必要は全くありません。

よくある親の悩みQ&A

ここからは、多くのパパ・ママが抱える悩みについて、Q&A形式でお答えします。

Q1:4ヶ月を過ぎたのに寝返りしません。練習させたほうがいい?

A:無理強いは禁物。遊びの中で自然に促しましょう。 寝返りの平均は5〜6ヶ月ごろですが、中には寝返りを飛ばしておすわりをする子もいます。うつ伏せ遊びを取り入れたり、おもちゃを体の横に置いて興味を引いたりするのは良いことですが、嫌がるようなら無理にさせる必要はありません。

Q2:離乳食を全然食べてくれません。栄養不足になりませんか?

A:1歳まではミルクや母乳がメインの栄養源です。 離乳食はあくまで「食事の練習」です。食べたり食べなかったり、ムラがあるのが当たり前。「一口でも口に入れば100点!」くらいの気楽な気持ちで進めましょう。

Q3:9ヶ月になってもハイハイをしません。

A:ハイハイをしない「シャフリングベビー」もいます。 座ったままお尻で移動する(いざりばい)子や、ハイハイを飛ばしていきなりつかまり立ちをする子もいます。手足の動きに左右差がなく、機嫌よく過ごしているなら、その子なりの移動手段なので問題ないケースがほとんどです。心配な場合は、地域の保健師さんなどに相談してみましょう。

成長を助ける&親を救う!おすすめアイテム比較

赤ちゃんの成長段階に合わせて、導入してよかったアイテムをご紹介します。

アイテム名 活躍する時期 おすすめする理由
プレイマット 寝返り〜 【必須級】 厚手でクッション性のあるものがおすすめ。転んで頭を打った時の衝撃を和らげるだけでなく、マンションなどの防音対策にもなります。
ベビーチェア 離乳食〜 【長く使える】 成長に合わせて座面の高さを変えられる「ハイチェア」がおすすめ。足の裏がしっかりつく椅子を選ぶと、噛む力が育ちやすいと言われています。
おもちゃのサブスク 全期間 【知育に最適】 月齢に合ったおもちゃをプロが選んで定期的に届けてくれます。「せっかく買ったのに遊ばない」という失敗がなく、部屋がおもちゃで溢れるのも防げます。
コンセントカバー ハイハイ〜 【安全対策】 赤ちゃんはなぜかコンセントが大好き。感電事故を防ぐため、100円ショップのものでも良いので必ず塞いでおきましょう。
チャイルドロック つかまり立ち〜 【イタズラ防止】 引き出しや扉を勝手に開けられないようにするストッパー。指挟みのケガ防止や、誤飲リスクのある洗剤などを守るために重要です。

まとめ:昨日の「できない」が、今日の「できた」に変わる奇跡

赤ちゃんの成長スピードは、本当に一人ひとり違います。

わが家の姉妹の例のように、きょうだい間ですら大きな差があるのが当たり前です。

毎日一緒にいると、「なかなか寝返りしないな」「まだ歩かないのかな」と焦ってしまう日もあるかもしれません。SNSのキラキラした投稿を見て、落ち込んでしまうこともあるでしょう。

けれど、赤ちゃんにとっては**「昨日より今日、何ができるようになったか」**がすべてです。

初めて寝返りで景色が変わった瞬間の驚いた顔。

初めて自分の足で立ち上がった時の得意げな顔。

その一つひとつの瞬間は、パパとママだけが見届けられる、かけがえのない奇跡です。

周りと比べるのではなく、目の前にいるお子さんの小さな一歩を、家族みんなで盛大に拍手してあげてください。そして、たくさん抱きしめてあげましょう。

子育ての大変な時期は、振り返ってみればあっという間です。

「あの頃、毎日が発見の連続だったな」

いつかそう笑って思い出せるように、今この瞬間の成長を大切に楽しんでくださいね。