はじめに

こんにちは、ワタナベです!

イヤイヤ期真っ只中の2歳児との生活、毎日お疲れ様です。
我が家の長女(2歳2ヶ月)も、最近トイトレ(トイレトレーニング)を意識し始めたのですが、ひとつ困った癖があります。

それは、「うんちの時だけ隠れる」こと。

「あれ?静かになったな…」と思って探すと、カーテンの裏で真っ赤な顔をして踏ん張っていたり、部屋の隅っこで壁に向かって動かなくなっていたり。
最近なんて、脱衣所に引きこもってコッソリ済ませているのを発見しました(笑)。

「うんち出るならトイレ行こうよ!」と声をかけると、「ちがう!扉閉めて!あっちいって!」と逆ギレされる始末…。
同じように、「なぜ隠れるの?」「恥ずかしいの?」と悩んでいるパパ・ママも多いのではないでしょうか。

実はこれ、単なる「恥ずかしがり屋」なだけではなく、子供なりの合理的な理由親への気遣い、さらには成長の証が隠されているんです。
今回は、子供がうんちの時に隠れる「7つの心理」と、親ができる見守り方について、我が家の体験談を交えてご紹介します。

同じように悩んでいる方の、肩の荷が少しでも下りれば嬉しいです。

子供がうんちの時に隠れるのはなぜ?子供なりの7つの理由

大人からすると「トイレでした方がスッキリするのに」と思いますが、子供の視点に立つと「なるほど、それなら隠れるよね」と納得できる理由ばかりです。
物理的な事情から、ちょっと健気な心理まで、7つに分解して解説します。

1. 「いきみ」に集中したい(物理的な理由)

これが一番大きな理由かもしれません。
オムツをして立ったままうんちをする場合、どこかに捕まったり、寄りかかったりしないと力が入りにくいですよね。

【子供が好む隠れ場所の特徴】

  • カーテンの裏:布を握りしめて踏ん張れる
  • 部屋の隅・壁際:壁に手をついたり、背中を預けられる
  • ランドリールーム・脱衣所:狭い空間で足を踏ん張りやすい

隠れているのではなく「本気で踏ん張るためのベストポジション」を探した結果、そこに行き着いている可能性があります。

2. パパ・ママの真似をしている(模倣)

私たち大人はトイレに行く時、必ずドアを閉めて「個室」にこもりますよね。

子供は親の行動をよく見ています。
「うんちをする時は、一人になって個室でするものなんだ」というルールを学び、自分なりに実践している結果が、「脱衣所への引きこもり」なのかもしれません。

トイレにはまだ行けないけれど、自分だけの個室(脱衣所)に行く。これは非常に賢い模倣行動です。

3. 親の反応を気にしている(配慮)

過去のオムツ替えの際、ついこんな反応をしていませんか?

  • 「うわっ、くさ〜い!」と鼻をつまむ
  • 「すごいの出たね…」と苦笑いをする

子供は親の表情に敏感です。
「うんち=パパやママが嫌な顔をするもの」とインプットされてしまい、「大好きなパパ・ママを不快にさせたくないから、見えないところで処理しよう」という、健気な配慮が働いているケースもあります。

4. プライバシーの芽生え(羞恥心)

2歳前後になると自我が芽生え、「見られたくない」という羞恥心(プライバシーの感覚)が育ってきます。
「排泄=自分だけのプライベートな行為」と認識し始めた成長の証拠です。

5. 野生の本能(安心感)

少し動物的な話になりますが、排便中は生物として一番無防備な瞬間です。
そのため、本能的に「背後が守られている場所」「狭くて死角になる場所」を選ぶ習性があります。
広いリビングの真ん中よりも、壁に囲まれた狭い場所の方が、直感的に落ち着くのでしょう。

6. トイレという場所への不安

子供にとってトイレは、「狭くて、水が流れる音が大きくて、足がつかなくて不安定な場所」です。
「オムツの中なら温かくて安心だし、好きな体勢でできる」という安心感が勝ってしまうのは無理もありません。

7. 遊びを中断したくない

単純に「トイレに行くと遊びが止まっちゃう」と思って隠れて済ませようとすることもあります。
特に楽しい遊びの最中は、この理由が多いですね。

隠れてうんちをするのは「トイトレ完了」への第一歩?

親としては「また隠れてる…トイトレ進まないなぁ」と焦ってしまいますが、見方を変えればポジティブな要素もたくさんあります。

便意をしっかり感じている証拠

隠れるということは、「今から出るぞ」という便意を事前にキャッチできているということです。
これはトイトレにおいて最も重要なステップ!
垂れ流しではなく、自分でタイミングや場所をコントロールしようとしているのですから、トイトレ完了への道のりはそう遠くありません。

【注意】便秘にだけは気をつけて

ただし、隠れることを親が厳しく叱ったり、無理にトイレへ連行したりすると、子供が「排泄自体がいけないこと」と誤解して我慢してしまうリスクがあります。
便秘になると出す時に痛い思いをし、さらに我慢するという悪循環に陥ってしまいます。
(参考:日本小児栄養消化器肝臓学会「小児慢性機能性便秘症診療ガイドライン」などでも、排便を我慢させない環境づくりの重要性が触れられています)

親ができる対処法!3つのステップ

では、脱衣所に引きこもる我が子にどう接すればいいのか。我が家で実践中のステップです。

1. 「隠れる場所」を認めてあげる

まずは、「うんち出そうだね、いいよいいよ」と心の中で応援し、見て見ぬふりをしてあげましょう。
今はそこが本人にとって一番安心できる「仮設トイレ」なのです。

2. ポジティブな声かけに変える

出し終わった後に、「くさい」や「トイレでしなさい」と言うのは封印。
「すっきりしたね!」「教えてくれてありがとう!」と、出たこと自体を肯定します。

3. トイレの環境を見直す(踏み台の重要性)

子供が隠れて立って踏ん張るのは、その方が力みやすいから。
トイレでも同じように踏ん張れるよう、足がしっかりつく踏み台を用意するのが解決への近道です。

我が家でも、足がしっかりつくタイプの踏み台を導入してから、「トイレでも踏ん張れるかも?」と興味を持ち始めました。

トイトレをスムーズに!おすすめアイテム

最後に、我が家の「隠れうんち期」を支えてくれているアイテムを紹介します。

足がしっかりつく「トイレ用踏み台」

踏み台には、プラスチック製と木製がありますが、我が家のおすすめは安定感のある木製タイプです。

タイプ メリット デメリット
木製
(開口部あり)
安定感抜群。
大人が座っても邪魔にならない。
足がしっかりつく。
重い。
値段が少し高め。
プラスチック製 安い。
軽いので子供が自分でセットできる。
丸洗いしやすい。
軽い分、ズレやすい。
大人が使う時に退かす必要がある。

特に「踏ん張り」を重視するなら、開口部が広くてトイレにフィットし、両足が平らにおける木製タイプが、床で踏ん張る感覚に近くておすすめです。

うんちをテーマにした絵本

「うんち=恥ずかしい・隠れるもの」から「うんち=かっこいい・スッキリ」へイメージを変えるには、絵本の力が有効です。
ひたすらうんち関連の絵本を読み聞かせることで、「トイレでできるとかっこいい!」という刷り込みを行っています(笑)。

まとめ:隠れるのは成長の証!焦らず見守ろう

子供がうんちの時に隠れるのは、以下のような様々な心理が働いています。

  1. いきみやすい場所を探している
  2. パパ・ママの「個室」の真似をしている
  3. 親に臭いと思われたくない
  4. プライバシーや本能的な安心感

ランドリールームに引きこもる背中は、「大人の真似をして一人で頑張っている姿」とも言えます。
無理に引っ張り出さず、まずは環境(踏み台など)を整えながら、その子のペースでトイレへ移行できるようにサポートしていきましょう。