はじめに
こんにちは、ワタナベです!
子どもがイヤイヤ期に突入したり、いたずらばかりしていたりすると、ついイライラして叱ってしまいそうになりますよね。でも「叱らない子育て」って最近よく聞くけど、実際どうやればいいの?と感じているパパママも多いはず。
この記事では、叱らない子育ての基本的な考え方から、実践方法、注意点までを、1歳児育児真っ只中の筆者が経験を交えながら分かりやすく解説します!
叱らない子育てってなに?
まず最初に、「叱らない子育て=何でも許す子育て」ではありません。これは誤解されやすいポイントなので要注意です。
叱らない子育てとは、「怒鳴ったり否定したりするのではなく、子どもの気持ちを受け止めながら、良くない行動には冷静に対応する」というスタイルの育児です。
たとえばこんなイメージです。
状況 |
一般的な叱り方 |
叱らない子育ての対応 |
---|---|---|
コップの水をこぼした |
「なんでこぼすの!気をつけてって言ったでしょ!」 |
「こぼれちゃったね。次はどうすればいいと思う?」 |
おもちゃを投げた |
「ダメって言ってるでしょ!」 |
「おもちゃは投げると壊れるよ。大切に使おうね」 |
目的は“感情的に怒る”ことではなく、子どもが行動の意味を理解して成長すること。
叱って理解できるのはいつから?
ときどき「叱らないのは甘やかしでは?」という声もあります。でも実は、子どもが“叱られて悪いことをした”と理解できるのは、おおよそ3歳ごろからと言われています。
下記は年齢別の理解度の目安です。
年齢 |
叱られたことの理解度 |
対応のポイント |
---|---|---|
0〜1歳 |
怖さや雰囲気は感じるが、理由までは理解できない |
叱るよりも環境を整えて防ぐ |
1〜2歳 |
簡単な言葉は理解できるが、因果関係の理解は弱い |
「〜すると痛いよ」とシンプルに伝える |
2〜3歳 |
「ママが怒ってる=何か悪いことした?」が分かり始める |
短く、繰り返し伝えるのが効果的 |
3歳以降 |
「自分の行動がよくなかった」と理解できるようになる |
対話型の関わりが有効に |
筆者の長女も、ティッシュを大量に出すのにハマっていて、注意しても効果なし。でも毎日「ティッシュはお鼻をかむときに使うんだよ」と穏やかに伝えていたら、ある日からピタッとやらなくなりました。
この経験からも、“理解には時間+繰り返し”が必要なんだなと実感しています
実践のコツ①:まずは「共感」から始める
子どもはまだ感情のコントロールがうまくできません。泣いたり怒ったりするのは、気持ちを伝える手段なんですよね。
たとえば、長女が夕飯前におやつをねだったとき、以前の筆者なら「ダメ!ご飯食べなくなるでしょ」と一蹴してました。でもある日、「お腹すいちゃったよね。あと10分でご飯できるから、頑張ろう」と言ってみたら、驚くほど素直に待ってくれました。
共感されるだけで、子どもは安心し、落ち着いて聞く耳を持つようになります。
実践のコツ②:行動ではなく「気持ち」に目を向ける
つい「何をしたか(行動)」だけを見てしまいがちですが、実はその裏にある気持ちが大事。
たとえば、
-
わざとジュースをこぼす
-
おもちゃを投げつける
これ、実は「かまってほしい」サインかもしれません。
そのときは「そんなことしないで!」ではなく、「今、寂しかった?パパに見てほしかったのかな?」と気持ちをくみ取ると、子どもの行動がガラッと変わることもあります。
実践のコツ③:「伝え方」を変えてみよう
叱らない=何も言わない、ではなく、伝え方が大事なんです。
たとえば、
-
「〇〇しないで!」→「〇〇しようね」
-
「ダメ!」→「こうするといいよ」
言い換えるだけで、子どもへの響き方がまったく違ってきます。
我が家でも「走らないで!」ではなく「ゆっくり歩こうね〜」に変えたら、不思議と素直に聞いてくれるようになりました。
実践のコツ④:環境を工夫する
そもそも「叱らなきゃいけない場面」を減らすのも立派な工夫です。
たとえば、
-
テーブルに危ないものは置かない
-
イタズラしそうなコード類は隠す
-
触ってほしくないものは手の届かない場所に
こうすることで、「ダメ!」と言う回数そのものがグッと減ります。
注意点①:メリハリをつける
叱らない子育ては万能ではありません。命に関わる危険な行為や他人を傷つけるような行動には、しっかりと伝える姿勢も大切です。
ただし怒鳴るのではなく、目を見て真剣に、静かに伝えることがポイント。
「本当にいけないことは、大人が毅然とした態度で伝える」ことが、子どもの信頼にもつながります。
注意点②:完璧を求めない
叱らない子育てを目指していても、時には感情的になってしまうこと、ありますよね。筆者もあります。
大事なのは、そのあとに「怒りすぎちゃってごめんね」と謝ること。
それだけで子どもは「パパもママも完璧じゃないんだな」って安心するし、「気持ちを伝え合う」大切さを学べるんです。
まとめ|「叱らない=優しさ」ではない
叱らない子育てとは、「子どもを尊重すること」。
そして、「感情に任せず、冷静に伝えること」。
その積み重ねが、子どもの“自分で考える力”や“自己肯定感”を育ててくれます。
もちろん毎日うまくいくわけではありませんが、「叱らない」を意識するだけで、家庭の空気がふわっと優しくなる気がしています。
これからも一緒に、子どもと向き合っていきましょう!