はじめに
こんにちは、ワタナベです。
1歳と0歳の娘を育てる中で「モンテッソーリ教育」に出会い、家庭でも実践しています。
最近は子育て本やSNSでも注目されている教育法ですが、
-
どんな教育なのか?
-
家庭でどう取り入れればいいのか?
-
褒め方や叱り方はどうしたらいいのか?
と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
本記事では、モンテッソーリ教育の基礎から家庭でできる実践法、褒め方・叱り方・避けたいNG行動まで をまとめました。
我が家の体験談も交えていますので、日常に取り入れるヒントにしてくださいね。
モンテッソーリ教育とは?
モンテッソーリ教育は、イタリアの医師・教育者マリア・モンテッソーリ(1870〜1952)が提唱した教育法です。
基本理念
-
子どもには「自ら成長する力」がある
-
大人は「教える人」ではなく「環境を整え、見守る人」
-
その子の「敏感期(学びの黄金期)」を尊重する
👉 子どもが「やりたい!」という気持ちを起点に学びを深め、自立心や集中力を自然に育てるのが特徴です。
敏感期とは?
「敏感期」とは、子どもがある能力に強い興味を示し、爆発的に吸収する時期のこと。
このタイミングを逃さず環境を整えることが、モンテッソーリ教育の肝です。
年齢別・敏感期まとめ
年齢 |
主な敏感期 |
特徴 |
---|---|---|
0〜1歳 |
運動・感覚 |
つかむ・舐める・音に反応する |
1〜3歳 |
秩序・言語 |
「いつも同じ」にこだわる、言葉を急速に覚える |
3〜4歳 |
社会性・数 |
友達に関心を持ち始め、数や順序に興味を持つ |
4〜6歳 |
論理・道徳 |
ルールを守る、因果関係に気づく |
👉 我が家の長女(2歳)は「秩序の敏感期」で、おもちゃの置き場所が変わると泣いて怒ります。大人からすると些細ですが、子どもにとっては大切な秩序感覚なんですね。
家庭でできるモンテッソーリ教育【0〜3歳】
0〜3歳は「感覚の敏感期」。五感や手先を通して学びます。
実践例
-
環境を整える:低い棚に絵本やおもちゃを置く/おもちゃは5種類程度に絞ってローテーション
-
生活のお手伝い:洗濯物を渡す/レタスをちぎる/コップに水を入れる
-
指先を使う遊び:積み木/ストロー落とし/洗濯ばさみ
-
小さな選択:「どっちの服にする?」「おやつはどっち?」
👉 「自分でできた!」が自立心の芽になります。
家庭でできるモンテッソーリ教育【3〜6歳】
3〜6歳は「集中力」と「論理的思考」が伸びる時期です。
実践例
-
生活習慣の自立:自分で着替える/食器を運ぶ・片付ける
-
学びの芽を育てる:色や形分け/数字カード/名前カード
-
社会性を育てる:下の子に教える/友達と協力して遊ぶ
👉 我が家では、長女が次女に「これバナナだよ」と絵本を見せていました。これも立派なモンテッソーリ的学びです。
モンテッソーリ流「褒め方」
褒め方は「結果」より「過程」に注目するのがモンテッソーリ流。
NGな褒め方
-
「すごい!」だけで終わる
-
「100点だからえらい!」と成果だけを評価
良い褒め方
-
行動を具体的に伝える:「ブロックを高く積めたね」
-
努力を認める:「何度も挑戦してできたんだね」
-
気持ちをシェアする:「手伝ってくれて助かったよ」
👉 子どもは「またやってみたい!」という意欲を持ちます。
モンテッソーリ教育で避けたい叱り方のNG行動
褒め方と同じくらい大事なのが「叱り方」。以下はNG例です。
-
感情的に怒鳴る:「なんでそんなことしたの!」
-
人格を否定する:「あなたはダメな子」
-
比較する:「お兄ちゃんはできるのに」
-
過去を持ち出す:「前もやったでしょ!」
-
長々と説教する:集中力が続かず右から左へ流れる
-
突き放す・無視する:「もう知らない!」
👉 叱る目的は「行動を正すこと」。感情的にぶつけると逆効果です。
良い叱り方 vs 悪い叱り方(比較表)
観点 |
悪い叱り方(NG例) |
良い叱り方(OK例) |
---|---|---|
感情 |
「なんでそんなことしたの!」と怒鳴る |
落ち着いた声で「危ないからやめようね」と伝える |
内容 |
「あなたはダメな子」と人格を否定 |
「おもちゃを投げると危ないよ」と行動を指摘 |
比較 |
「お兄ちゃんはできるのに」と他人と比較 |
「あなたは最後まで頑張ったね」と個人を尊重 |
長さ |
説教を長々と続ける |
短く具体的にワンフレーズで伝える |
方法 |
「もう知らない!」と突き放す |
「次はこうしようね」と代替案を提示 |
一貫性 |
日によってルールが変わる |
常に同じルールで伝える |
正しい叱り方(モンテッソーリ流)
叱るときは冷静に、行動に焦点を当てましょう。
-
行動を指摘する:「おもちゃを投げると危ないよ。床に置こうね」
-
短く具体的に:「走ると転ぶよ、歩こうね」
-
代替案を提案する:「叩くのはダメ。嫌な気持ちは言葉で伝えよう」
-
一貫性を持つ:ルールは毎回同じ対応で
👉 「叱る=怒る」ではなく、行動を修正する冷静な声かけ が正解です。
家庭で使えるモンテッソーリグッズ
年齢 |
遊び |
家庭で使えるもの |
---|---|---|
0〜1歳 |
掴む・握る |
ガラガラ、ペットボトルキャップ |
1〜2歳 |
指先を使う |
積み木、洗濯ばさみ |
2〜3歳 |
分ける・分類 |
カラーボール、紙コップ |
3〜6歳 |
数・文字遊び |
数字カード、名前カード |
👉 専用教具は必須ではなく、家庭にあるもので十分実践可能です。
👉 もっと知りたい方はこちら:[子育て向けおもちゃサブスクまとめ]
FAQ:よくある質問
Q1. 家庭だけで十分ですか?
A. はい。園に通わなくても、家庭での日常で十分取り入れられます。
Q2. 専用教具は必要?
A. 必須ではありません。最初は身近な道具で十分です。
Q3. 兄弟一緒にできますか?
A. できます。異年齢で学び合うのもモンテッソーリ教育の特徴です。
チェックリスト:今日から始めるモンテッソーリ教育
-
おもちゃを減らして整理した
-
子どもの手が届く高さに環境を整えた
-
お手伝いを1つ任せた
-
「どっちにする?」と選ばせた
-
結果ではなく努力を褒めた
-
叱るときは行動を短く冷静に指摘した
👉 この6つを意識すれば、家庭でモンテッソーリ教育をすぐに始められます。
まとめ
モンテッソーリ教育は特別な園に通わなくても、家庭で実践できる教育法 です。
-
0〜3歳は感覚と自立の芽を育てる
-
3〜6歳は集中力・社会性・論理的思考を伸ばす
-
褒め方は「過程を認める」
-
叱り方は「行動を冷静に指摘する」
-
NG行動(怒鳴る・比較・無視)は避ける
子どもの「やりたい!」を尊重し、親は「観察者」として見守る。
それがモンテッソーリ教育の本質です。