はじめに
乳幼児期は「人生の基礎工事」のような時期です。
言葉や歩き方だけでなく、生活習慣や人との関わり方など、
その後の人格や行動パターンを形作る大切な時間。
厚生労働省の報告でも、幼い頃の生活習慣が心身の発達や社会性に影響することが示されています。
筆者も現在、1歳10ヶ月の長女と、生後3ヶ月の次女を育てていますが、
「あのとき始めておいて良かった!」と思う習慣がいくつもあります。
逆に、「もう少し早く始めればよかった…」と後悔したことも。
今回は、わが家の実践例とその具体的なメリットを、
専門家の知見や研究結果とともにご紹介します。
すぐに真似できるものばかりなので、
明日からの子育てに取り入れていただけるはずです。
1. 入浴時に遠慮なくシャワーをかける習慣
わが家では、長女・次女ともに乳児期から、
シャンプーを流す際に顔や頭にシャワーを直接かけています。
もちろん最初は水圧を弱くし、目や鼻にかからないよう注意。
泣きそうになったら一旦中断し、
「楽しい時間」として印象づけるようにしました。
メリット
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水への恐怖心がなくなる
顔に水がかかっても泣かないので、プールや海遊びの導入がスムーズ。
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入浴が時短になる
嫌がらないため、頭を洗うのに時間がかからない。
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水泳の習得が早い
公益財団法人日本水泳連盟の報告でも、水慣れした子どもは水泳指導への順応が早い傾向があるとされています。
実際、長女は1歳半で水遊びデビューしましたが、
顔に水がかかってもケラケラ笑っていました。
親としても、夏の水遊びイベントが格段に楽になります。
2. 手洗いを歌と一緒に
わが家では、手洗いのたびに「あわあわ〜♪」と歌いながら泡立てます。
これはただの感染症予防ではなく、「楽しい時間」にするための工夫です。
メリット
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自発的な手洗い習慣がつく
国立成育医療研究センターによれば、歌やリズムを取り入れた動作は習慣化に効果的。
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感染症予防
保育園や外出先での集団生活に備えられます。
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親子のコミュニケーション時間になる
最近では、長女が自分から「手あらう〜」と洗面所に向かうようになりました。
遊び感覚でできるので、嫌がらずに継続できています。
3. 食事前後の「いただきます・ごちそうさま」
1歳過ぎて言葉が出始めた頃から、
食事の前後には必ず挨拶をするようにしています。
これは単なるマナーではなく、感謝の気持ちを育む第一歩です。
メリット
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感謝の心が芽生える
食べ物や作ってくれた人への感謝が自然に育つ。
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生活リズムが整う
食事の始まりと終わりがはっきりし、だらだら食べを防げます。
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家族関係が良好になる
京都大学の研究でも、食事の挨拶習慣がある子どもは家族間の信頼関係が高い傾向があると報告されています。
4. おもちゃ片付けの「タイマー方式」
遊び終わったら「3分でお片付け」とタイマーをセットし、
親子で一緒に片付けます。
時間制限をゲーム感覚にすることで、
片付けを「やらされる」から「楽しい」に変えることができます。
メリット
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片付け習慣が早く身につく
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集中力と時間感覚が育つ
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生活空間が整い、親のストレス軽減
実際、長女は「ピピッ」と音が鳴ると反射的に片付けを始めるようになりました。将来の整理整頓スキルの基礎にもなります。
5. 「ありがとう」を日常に
小さなことでも「ありがとう」と言えるよう促しています。
メリット
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思いやりが育つ
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コミュニケーション力の基礎が身につく
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自己肯定感が高まる
感謝の言葉は相手の心を温かくし、結果的に良好な人間関係を築く土台となります。
習慣づけのコツ
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無理強いしない
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短時間でOKから始める
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親も一緒にやる
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褒めるタイミングを逃さない
まとめ
乳幼児期は、一つひとつの習慣が将来の行動パターンや考え方に直結します。
わが家では今回紹介した5つの習慣を、
遊びや会話の中に自然に取り入れてきました。
習慣づけは「今すぐ効果が出るもの」もあれば、
「何年後かに大きな差になるもの」もあります。
これからも日々の子育ての中で、
遊び心を持ちながら、新しい良い習慣を取り入れていきたいと思います。