はじめに
こんにちは、ワタナベです。
我が家には1歳と0歳の娘がいて、
日々子育てに追われながらも「教育費っていくら必要なんだろう…」「今から準備しないとヤバい?」と不安になることがよくあります。
文部科学省の「令和3年度子供の学習費調査」によると、
幼稚園から大学までにかかる教育費は公立ルートで約1000万円、私立ルートなら約2500万円以上。
さらに塾や習い事を加えると3000万円を超える家庭も珍しくありません。
これだけの金額を「貯金だけ」で用意するのは大変…。
そんな中で注目されているのが、2024年から始まった 新NISA を使った教育費準備です。
この記事では、
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新NISAの仕組み
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教育費にどう活用できるか
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積立シミュレーション
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おすすめの投資信託
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学資保険や預金との比較
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筆者ワタナベ家のリアルな実践例
までをまとめて解説します。
新NISAの基本をおさらい
まずは制度のポイントを確認しておきましょう。
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制度は恒久化(終了期限なし)
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年間投資枠:最大360万円
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つみたて投資枠:120万円(インデックス投資信託)
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成長投資枠:240万円(投資信託・ETF・個別株など)
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生涯非課税枠:1800万円(うち成長投資枠は1200万円まで)
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運用益はすべて非課税
つまり、親世代が教育費を効率よく準備するには最適な制度なんです。
子ども専用のNISAはある?
残念ながら、ジュニアNISAは2023年で終了しました。
そのため子ども専用の非課税口座はなく、
教育費を準備するなら 親名義のNISA口座で積み立てる 形になります。
教育費に必要な金額シミュレーション
文科省データをもとにすると以下の通り。
学校区分 |
公立 |
私立 |
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幼稚園 |
約23万円/年 |
約49万円/年 |
小学校 |
約32万円/年 |
約159万円/年 |
中学校 |
約49万円/年 |
約141万円/年 |
高校 |
約46万円/年 |
約96万円/年 |
大学 |
約93万円/年(国立) |
約168〜183万円/年(私立) |
👉 公立ルート+国立大:約1000万円
👉 私立ルート+私立理系:約2500〜3000万円
NISAで準備するメリット
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運用益が非課税 → 長期運用なら数百万円単位の差
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18年の長期積立にぴったり → 教育費の使用時期と相性が良い
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インフレに強い → 預金だけより資産が目減りしにくい
積立シミュレーション(NISA活用例)
ケース1:月3万円(年間36万円)を18年
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積立元本:648万円
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運用益:約460万円(年5%想定)
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合計:約1100万円
👉 公立ルート+国立大なら十分カバー可能。
ケース2:月5万円(年間60万円)を18年
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積立元本:1080万円
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運用益:約760万円
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合計:約1840万円
👉 私立進学+塾代も含めて安心できる水準。
ケース3:月7万円(年間84万円)を18年
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積立元本:1512万円
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運用益:約1060万円
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合計:約2570万円
👉 私立フルコースでも対応可能。
成長投資枠も教育費に活用できる
「成長投資枠=教育費にはリスキー」という誤解がありますが、
実際は オルカン(全世界株式)やS&P500などのインデックスファンドも対象。
つまり、教育費に充てても十分使えます。
大事なのは、どの枠を使うかではなく、教育費専用として投資対象を決め切ること。
個別株やテーマ株は避け、長期分散に適したインデックスファンドを選ぶのが基本です。
教育費におすすめの投資信託はこの2本!
ファンド |
特徴 |
信託報酬(目安) |
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eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー) |
世界中の株式に分散投資できる「王道ファンド」。1本で全世界に投資できる安心感。 |
年0.057%程度 |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) |
米国主要500社に投資。過去の実績も高く、リターン重視の人向け。 |
年0.093%程度 |
選び方の目安
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安心感を重視 → オルカン
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リターンを重視 → S&P500
👉 我が家は教育費についてはオルカン一本。
「絶対必要なお金」なので、安心感を優先しています。
学資保険・預金との比較
方法 |
メリット |
デメリット |
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学資保険 |
強制的に貯まる、保障付き |
リターンは低い、途中解約で元本割れ |
預金 |
元本保証、使いやすい |
インフレに弱い、増えない |
NISA |
非課税で効率的に増やせる |
元本保証なし、相場変動リスク |
👉 結論:
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安定性=預金・学資保険
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成長性=NISA
教育費は確実に必要になるため、「NISA+預金や保険」のハイブリッド型が現実的です。
よくある質問(FAQ)
Q:教育費を全部NISAで準備しても大丈夫?
A:全額はリスクが高いです。必要時期が決まっているお金なので、一部は現金や保険で確保しましょう。
Q:相場が下がったら教育費が足りなくなるのでは?
A:高校・大学入学の2〜3年前からは現金化し、リスクを抑えるのが鉄則です。
Q:オルカンとS&P500、どっちが安全?
A:安全性=オルカン、リターン重視=S&P500。教育費ならオルカンが無難です。
我が家の実践プラン
ワタナベ家ではこんな感じで運用しています。
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児童手当は全額貯金
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父(筆者)のNISA:月3万円 → 長女の教育費(オルカン)
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妻のNISA:月3万円 → 次女の教育費(オルカン)
このまま18年積み立てれば、約2200万円を準備できる計算です。
「公立か私立かまだ分からないけど、どちらでも選べる」安心感を持ちながら日々積立しています。
まとめ|教育費はNISAで効率的に準備しよう
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教育費は1000万〜2500万円必要
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新NISAは非課税で効率的に資産形成できる
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教育費に向くのは「オルカン」か「S&P500」
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積立額シミュレーションで目標を設定
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預金・学資保険と組み合わせてリスク分散
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必要時期が近づいたら現金化で安全に
👉 教育費は「子どもに与える最大のプレゼント」。
早めに準備を始めることで、進学の選択肢を狭めずに済みます。
新NISAを「教育費ファンド」として活用してみましょう。