はじめに
「イヤ!」「まだ!」「じぶんで!」
子どもが言葉を覚え始める1歳半〜3歳頃、多くの家庭で訪れるのが イヤイヤ期。
我が家の長女(1歳10ヶ月)も絶賛イヤイヤ期中で、毎日がちょっとした“修行”です。
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スーパーで床に寝転び「イヤー!」と絶叫
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お風呂では裸で逃げ回り、追いかけっこ状態
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寝かしつけでは「まだ遊ぶ!」と布団に入らない
最初は「なんでこんなに大変なの?」と途方に暮れました。
でも調べてみると、実は イヤイヤ期は「魔の2歳児」ではなく「成長の証」 なんです。
この記事では、
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我が家のリアルな体験談
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専門家の知見
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今すぐ実践できる声かけフレーズやチェックリスト
を交えながら、イヤイヤ期を乗り越える5つのコツ を徹底解説します。
イヤイヤ期とは?(専門家の視点)
厚生労働省の育児サイトや国立成育医療研究センターの資料によると、
イヤイヤ期は 「自我の芽生え」 によって起こります。
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前頭前野が未発達で感情を制御できない
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「自分でやりたい」欲求が強まる
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でも思い通りにできず爆発する
つまり、イヤイヤ期は 自立の第一歩。
子どもが成長する上で避けて通れない大切な時期なんです。
我が家のリアルな体験談
スーパーでの攻防
休日、妻と長女と3人でスーパーへ。
カートに乗せようとした瞬間「イヤ!」と絶叫して床にゴロン。
周囲の視線が突き刺さり、汗だくで抱きかかえる羽目に…。
👉 対策:「カートと抱っこ、どっちにする?」と二択方式。
結果:自分で「抱っこ!」と選び、泣き止んで買い物が進みました。
お風呂での大脱走
夕方「お風呂に入ろう」と声をかけた瞬間「イヤ!」と裸でリビングを逃走。
筆者と妻で追いかけっこ。まるでコントのような光景…。
👉 対策:「まだ遊びたかったんだね」と代弁し、「アヒルさんが待ってるよ」と誘導。
結果:気持ちが落ち着き、スッと入ってくれることも。
寝かしつけの攻防
布団に入れようとすると「まだ遊ぶ!」と泣き叫ぶ。
強制的に電気を消しても逆効果で号泣…。
👉 対策:「この絵本を読んだら寝ようね」と予告+タイマーで合図。
結果:納得して布団に入りやすくなった。
イヤイヤ期を乗り越える5つのコツ
コツ①:選択肢を与える「二択方式」
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ご飯 → 「スプーンとフォークどっちで食べる?」
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お風呂 → 「パパとママどっちと入る?」
👉 「自分で選んだ感」を満たすと納得して動ける。
コツ②:気持ちを代弁してあげる
「まだ遊びたかったんだね」「自分でやりたかったんだよね」
👉 子どもは「わかってもらえた」と感じると安心する。
コツ③:予告で心の準備をさせる
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「あと5分でお風呂」
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「この絵本を読んだら寝ようね」
👉 次の行動が見えると切り替えがスムーズ。
コツ④:親が冷静でいるための工夫
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深呼吸して3秒待つ
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妻と交代してバトンタッチ
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「今は成長の練習中」と言い聞かせる
👉 親が冷静でいることが、子どもの安心につながる。
コツ⑤:できたことをしっかり褒める
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自分で靴を履けた → 「すごいね!」
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泣かずに切り替えられた → 「頑張ったね!」
👉 小さな成功の積み重ねが自己肯定感を育てる。
NG対応とOK対応の比較表
子どもの行動 |
NG対応 |
OK対応 |
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スーパーで寝転ぶ |
強引に抱き上げ怒鳴る |
抱っこor二択提示 |
お風呂を拒否 |
無理やり連れていく |
気持ちを代弁+誘導 |
寝かしつけで遊びたがる |
電気を消して強制 |
絵本で予告して切り替え |
今日から使える!声かけフレーズ集
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「どっちがいい?」(二択方式)
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「自分でやりたいんだね」(気持ち代弁)
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「あと3回したらおしまいね」(予告)
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「頑張ったね、できたね」(褒め)
👉 保存して毎日の声かけにすぐ使えるフレーズ。
チェックリスト:イヤイヤ対応10カ条
□ 二択で選ばせたか?
□ 気持ちを代弁したか?
□ 次の行動を予告したか?
□ 褒めて終われたか?
□ 親は冷静でいられたか?
□ 外出時におやつや絵本を準備したか?
□ 祖父母や夫婦で連携できたか?
□ 子どもの睡眠・空腹を整えていたか?
□ 泣いても「成長中」と捉えられたか?
□ 今日も笑って締めくくれたか?
Q&A:よくある疑問に答えます
Q1. イヤイヤ期はいつ終わる?
→ 一般的には3歳頃には落ち着くことが多い。ただし個人差あり。
Q2. 叱ってもいい?
→ 感情的に怒鳴るのは逆効果。ダメなことは短く冷静に伝えるのがベター。
Q3. 公共の場で大泣きされたときは?
→ まずは安全確保。抱きしめて共感の言葉をかけると落ち着きやすい。
Q4. 二人目と同時にイヤイヤ期になったら?
→ 夫婦で役割分担し、祖父母やサポートサービスを活用する。
我が家で役立ったアイテム
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絵本サブスク → 寝かしつけがスムーズに。
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おもちゃサブスク → マンネリ防止に。
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ご褒美シール → 「できた!」を目に見える形で褒められる。
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子ども用タイマー → 「ピピッ」が切り替えの合図に。
まとめ:イヤイヤ期は“成長のジャンプ台”
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二択方式で「自分で決めた感」
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気持ちを代弁して共感
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予告で心の準備
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親が冷静でいる
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小さな成功を褒める
イヤイヤ期は大変ですが、必ず終わりが来ます。
数年後には「そういえばあの頃大変だったね」と笑える日が訪れるはず。
「今日も戦ったな…」と夫婦で笑い合えることこそ、家族の成長の証なのかもしれません。