はじめに
「1歳児にしつけなんて早すぎるのでは?」
「まだ赤ちゃんなのに叱るのはかわいそう…」
こんな疑問を持つママやパパは多いと思います。
筆者も長女が1歳になったときに、
「これは注意すべき?それとも見守るべき?」と悩んだ経験があります。
実際のところ、1歳児のしつけは 厳しく叱ることではなく“生活習慣の土台づくり”。
本記事では、専門家の意見や実体験を交えながら
- 「1歳から始められるしつけの方法」
- 「怒らない関わり方」
をわかりやすくまとめました。
1歳児にしつけは必要?まだ早い?
「しつけ」というと厳しく叱るイメージがありますが、
1歳児に必要なのは「叱る」ことではなく 伝えること です。
厚生労働省の『子どもの発達と親の関わり』によると、
1歳頃は「禁止の意味を理解し始める時期」とされています。
つまり、危険なことや生活習慣に関して
「伝えれば伝わる」基盤ができ始める時期なのです。
目的は以下の3つ。
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危険から守る
-
生活リズムを整える
-
「していいこと/ダメなこと」をシンプルに伝える
「まだ早いから自由にさせる」よりも、安心できる枠組みを示すことが、
この時期のしつけの本質です。
しつけを始めるベストタイミング
1歳前後の子どもは、
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歩き始めて行動範囲が一気に広がる
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「イヤイヤ」や自己主張が少しずつ出始める
-
簡単な言葉の意味を理解し始める
この時期は危険も増える一方で、しつけをスタートするにはちょうど良いタイミング。
ポイントは 「理解できる範囲で少しずつ伝える」 ことです。
1歳児に伝わるしつけの方法5選
1. 短い言葉で伝える
長い説明はまだ理解できません。
「ダメ」「危ない」「ちょうだい」などシンプルな言葉に統一しましょう。
👨👩👧 我が家の例:長女がコンセントに触ろうとしたとき、
「危ない」とだけ伝え、手をそっと押さえる。
それを繰り返すうちに触らなくなりました。
2. 行動を一緒にやって見せる
「片づけて」と言っても理解できないので、
親が一緒にやって見せることが大事。
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おもちゃを箱に入れる
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手を洗う流れを一緒に行う
視覚的に学ぶことで「こうすればいいんだ」とわかります。
3. 褒めて伸ばす
心理学的にも「叱るより褒める方が学習効果が高い」と言われています。
1歳児の場合は 小さな行動でも大げさに褒める のが効果的。
「ちょうだい」で渡せたら「ありがとう!」と笑顔で褒める。
これが自己肯定感の第一歩になります。
4. 環境を整えて予防する
親が毎回叱らなくても済むように 環境で対策 するのがおすすめ。
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コンセントカバーを設置
-
階段やキッチンにベビーゲート
-
危険な物は最初から手の届かない場所に置く
これだけで余計な衝突を避けられます。
5. 感情的に怒らない
1歳児は「怒られた理由」を理解できません。
大声や体罰は不安をあおるだけで逆効果。
深呼吸して落ち着いてから対応するのがベストです。
NGなしつけ:やってはいけない対応
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叩く・手をあげる
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長時間の説教
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「いい子にしないと嫌いになる」などの脅し
これらは信頼関係を壊す原因になります。
特に1歳は「親に愛されている」と感じることが最重要です。
我が家の体験談(長女・次女の比較)
長女のとき
1歳前後、ご飯を投げることがよくありました。最初はイライラしましたが、
-
投げたときは無反応
-
食べたときは満面の笑みで褒める
を徹底。すると「食べると褒められる」ことを学び、数週間で改善しました。
次女のとき
次女はまだ4ヶ月ですが、
長女の経験から「叱るより伝える・褒める」を意識できています。
1人目で学んだことが2人目に活きていると実感しています。
まぁ、ただ寝てるだけなんですがね…
よくある場面別しつけ対策
シーン |
よくある行動 |
対応のコツ |
---|---|---|
食事中 |
ご飯を投げる |
「食べるものだよ」と伝え、食べたら褒める |
危険行動 |
コンセントを触る |
手を押さえて「危ない」と伝え、カバー設置 |
おもちゃ |
散らかすだけ |
一緒に片づけて「できたね!」と褒める |
外出先 |
大声を出す |
周囲に迷惑がなければ見守り、気分転換で外へ |
1歳児しつけに役立つおすすめアイテム比較表
アイテム |
特徴 |
メリット |
リンク |
---|---|---|---|
コンセントカバー |
差し込むだけで安全 |
手軽に危険予防 |
👉 楽天市場で探す |
ベビーゲート |
階段・キッチン封鎖 |
安心して遊ばせられる |
|
お片づけボックス |
大きめ収納 |
片づけ習慣づけに便利 |
専門家の意見・研究結果
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厚生労働省の子育て支援資料によると、1歳は「基本的生活習慣の芽生え」が見られる時期。
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日本小児科学会も「危険な行動は即時に制止し、理由を短い言葉で伝えることが有効」としています。
つまり「怒鳴らずに短く伝える」「環境を整える」ことが科学的にも推奨されている方法です。
筆者の思い
正直に言うと、我が家でも1歳児のしつけはまだまだ完璧ではありません。
ご飯を投げられてついイライラしてしまったり、感情的になりそうになることもあります。
でも今回調べた内容を実践していけば、少しずつ親子で成長できるはずだと感じています。
読んでくださっているママ・パパも「一緒にやってみよう」という気持ちで取り入れてもらえたら嬉しいです。
まとめ
1歳児のしつけは「叱る」ことではなく、危険から守り、生活習慣を少しずつ身につけるサポートです。
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短い言葉で伝える
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一緒にやって見せる
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褒めることで習慣化
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環境を整えて予防する
この繰り返しが、2歳・3歳での自己コントロールにつながります。